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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第23章 一難去ってまた一難ー衝撃本社内!
遠藤さんに支えられて、何とか秘書室まで来たけれど、まだ足が身体が震えて止まらない。
まさかあんな事をするなんて‥
沈黙を通していたのは機会を伺う為だった、どうして私は懲りないんだろう、男はそうだって知っている筈なのに私はっ!
「・・座りましょう美紀様・・」
「・・・・・・・」
適当な椅子を持って来て、遠藤さんは私を座らせてくれる‥
それなにしても此処は、秘書室の中でも遠藤さん‥‥つまり秘書部長専用スペースで、普段は人を入れる事は少ないって聞いていたのに良いの?
「・・・服が・・・」
「・・・えっ?」
「中のブラウスのボタンが‥‥」
「あっっ‥‥‥」
そう無理矢理ブラウスに手を掛けられて、ボタンが弾け飛んでしまったんだった‥
見えるよね、こんなに開いていたら。
ギュッとブラウスを掴んでも、飛んだボタンは戻って来ない‥
最悪の場合会長室に着替えはあるよ、だけど今の私では辿り着けなそう。
「・・私の上着で構いませんか?」
「???」
「あんな事があった後です、男性物‥‥それも着ている物は嫌かと思いまして‥」
「大丈夫‥‥
遠藤さんだったら大丈夫‥‥」
「そう‥‥‥」
穏やかに笑い、自分の上着を脱いで私に掛けてくれる‥
そう、私が懲りないのは‥‥紀永や遠藤さんがこうして優し過ぎる為、危機感が低くなってるんだね‥‥過保護で甘々にしてくれるから、私はそれに甘えてたんだ。