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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第23章 一難去ってまた一難ー衝撃本社内!



「うんん、遠藤さんの判断の方が正しいよ‥
私はただ‥‥‥」


「‥‥会長の耳に入れば、会長はまた心を傷めると‥
言いたい事は分かります」


「ごめんなさい」


美紀様が一番気にするのは会長の心の内、それは嫌なほど分かっている話‥
そしてこの話を聞いて、会長が大人しくしていてくれるか怪しい限り。


先日の高橋とは違い被害者は美紀様‥
会長の逆鱗に触れなければ良いが、多分動かれるとは思う‥
美紀様もそれを警戒している。



「そう‥‥落ち着きましたら、私がシステム課から美紀様の鞄を持って来ます」


「・・・あっ・・・」


「見たところ、そのままですからね‥
それに鞄の中身を探られるのは少々不味いのでは?」


「確かに‥‥
財布とか免許証とか、本名の物もあるから不味いです」


「その様子ですと、だいぶ落ち着かれましたね?」


「うん、1人でも大丈夫」


「では先に行ってきますので、此処で待っていて下さい」


美紀様にそう言い、システム課に向かおうと、秘書室のドアに振り向いたその時・・



「・・・
手に入らないんだったら・・・壊れてしまえばいい・・・
それも仲良く話やがって!!」


そこには倒れ放置した筈の暁の姿!
しかも、手には小型ナイフを握っている!?


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