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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第23章 一難去ってまた一難ー衝撃本社内!
『・・・
手に入らないんだったら・・・壊れてしまえばいい・・・
それも仲良く話やがって!!』
・・・えっ・・・
遠藤さんが部屋を出ようとしたら、その向こうには‥‥‥暁さん!?
それも手にはナイフ・・・
「壊れれば良いっっ!!」
「っっ!美紀様!!」
「・・・あっっ・・・」
まるでスローモーションを見ているような・・
暁さんがナイフを向けて、私に向かって走るのと・・
遠藤さんが咄嗟に踵を返し、私に覆い被さるのと・・
ほぼ同時だったと思う・・・
そして、その後に私は聞いた‥‥いや、聞いたと思った‥‥
ナイフがグサッと、遠藤さんの身体を傷付ける音を、私は‥‥確かに聞いた・・
「っっくっっ!!」
「遠藤さんっ!?」
私が見たのは、遠藤さんの脇腹付近に刺さったナイフと、そこからYシャツに広がっていく鮮血‥
遠藤さんが私を庇って‥‥‥刺された‥‥‥
「大丈夫‥‥ですか?」
「私より遠藤さんがっ!!」
「‥‥この程度で、どうにかなりません」
そう言って私の身体を離し、立ち上がり暁さんの方へ振り返る‥
刺されたナイフを掴み、身体から引き抜きながら。
「急所が外れた小型ナイフなどっ!!」
引き抜き、カランと音を立てて床に落ちるナイフ‥
私は動けないまま、遠藤さんの後ろ姿を見ているしか‥‥無い‥‥‥