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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第23章 一難去ってまた一難ー衝撃本社内!
「遠藤さん‥‥遠藤さんっ!!」
「・・・服に・・・血が付きます・・・」
「そんな事なんて構っている場合じゃないでしょう!!」
あんな遠藤さんを私は初めて見た‥
怒りのままに大声を上げ、そのままに相手に突進していく姿、それに私では無く俺と言ったのも。
これが本当の遠藤さん‥‥
熱く激しい人だとは思ってはいたけど、こんな強い意思を隠し持っていたなんて‥
私は今まで遠藤さんの何を見て来たのだろう、こんな状態で尚怒りを露にする遠藤さんに、私は心配する言葉しか掛けてあげられない。
それに遠藤さんが動けない今、私がしっかりしないと!
今ので暁さんはまた伸びているけど、何時気付いて襲って来るか分からない‥
これ以上遠藤さんを動かしたら、出血は更に酷くなる、それだけは避けないといけない!!
「大丈夫‥‥ですから‥‥
人間この程度の出血で死にはしませんよ」
「でも動けないでしょう!
痛みも相当ある筈、お願いだから動かないで遠藤さん」
ただただ遠藤さんを抱き締め、向こうの暁さんを睨む私‥
もし向こうが動いたら、私はどうするの!?
「・・・・・っ!!」
手に持っていた携帯が震える‥
着信は‥‥紀永!!