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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第23章 一難去ってまた一難ー衝撃本社内!



・・・不味いだろっっ!!!


嬢ちゃんと遠藤は、紀永に取って何よりも大切に思っている2人‥
その2人に手を出されたら、紀永は何をするか分かったものじゃない!



「ああー!
こんな時、エレベーターが長く感じる」


本音は階段を掛け登りたい気分でいっぱいだが、50も超えた年で重役フロアーがある上階まで階段を登るはかなり辛い‥
という訳で苛々しながらもエレベーターを使うしか無く、こうして登っている空白時間が、どれだけもどかしい事か。



「っっ!!」


フロアーに着き、エレベーターが開いた瞬間にまた走り出す‥
遠藤の秘書室があるのは、重役ルームの手前、秘書課の中の一角。


エレベーターから比較的近い場所なんで、思ったより早く着けた。



「嬢ちゃん!遠藤!!」


中に入って見れば、力無く膝を付いている遠藤と、その遠藤を守るように抱き締めている嬢ちゃん‥
そして俺のすぐ側‥‥つまり入り口付近で倒れている男が1人‥‥コイツか遠藤を刺したのはっ!!


先ずは安全を期す為に犯人の拘束から‥
ポケットの中に何時も持ち歩くようになってしまった結束バンドを取り出し、手首と足首をバンドで拘束、これでコイツは動けない。


次に遠藤‥‥



「遠藤‥‥おい遠藤!
意識あるか!?」


「・・・・・社長??」


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