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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第23章 一難去ってまた一難ー衝撃本社内!



僅かだが反応し、朦朧としながらも意識はある‥
だが脇腹辺りからの出血が酷く、Yシャツは血に染まり床にも小量流れているよう、大量出血とまでは言わないが、あまり良い状態じゃ無い。



「大丈夫か嬢ちゃん?」


「・・・私は・・・」


最後に嬢ちゃんの状態‥
遠藤の物だろう上着を肩に掛け、中の服‥‥ブラウスのボタンが何個か欠け、タイツにも伝線の痕‥
考えられるのは、あの男が嬢ちゃんを襲った‥‥一番不味い状況。



(どう始末を付ける‥‥じゃないな‥
警察と救急車を呼ぶしか無い)


遠藤のこの傷では個人的に運ぶは無理な話、そして病院しかも刺し傷となれば、警察が介入する‥
全く、この訳の分からん男1人で、クラスター社の名に傷が付くだろっ!!



「・・・
遠藤、救急車を呼ぶ良いな?」


「・・・社長・・・それは・・・」


「聞かないぞ?
その傷では、しっかりとした治療が必要、嬢ちゃんには悪いが警察が介入する事になるだろう」


致し方無しと消防と警察に連絡‥
こんなのは数分で来る、それよりも。



「・・紀永か?
救急車と警察を呼んだ、後の事を頼めるか??」


『勿論、警察には葉山を行かせる‥
立件前に示談に持ち込み、表には出させんよ』


「それでも事情聴取はあるだろう」


『それも考慮の上、警察でも早乙女の名は軽くない』


なるほど、嬢ちゃんが本名を名乗れば警察は黙る、そんな腹か‥
つくづく計算ずくだな紀永は・・・


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