この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第23章 一難去ってまた一難ー衝撃本社内!
「あの‥‥‥
弁護士とか同席されなくても良いのでしょうか?」
「・・多分手配されているとは思います」
早乙女のお嬢様と知った途端、女性警官の態度があらか様に変わった‥
分かってはいる事、早乙女の名を出せばこうなるって。
そして朔夜叔父様が紀永に警察と言った以上、誰が此処に来るかも理解出来てしまう‥
来るのは‥‥弁護士である葉山さん。
「では来られるまで待たれますか?」
「そうですね、待ちます」
これが一番の得策、概要は本社で話しているのだから、私は葉山さんを待つ方が良い‥
紀永がどんな選択をするか、それでも話が変わって来るし。
「・・・・・」
葉山さんが到着するまで暫しの空き時間、私自身はソフアーに座って動いていない‥
でも薄いパーテイションの向こう側の話が微かに聞こえてはいる。
『早乙女のお嬢さんだとしたら、会長直々か?』
『さあな、だがそうなれば、あの暁という男、闇から闇だろう』
『この街じゃ、早乙女の力に敵わんからな』
「・・・・・・・」
何処で聞いても同じ話‥
早乙女の名で、警察さえもこうなんだ‥
事実半分嘘半分、今の私はしっかり把握はしてる、噂されるほどの早乙女の闇が何か。
それを一々言う気なんて無い、言っても良い事も無いだから沈黙・・・