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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第23章 一難去ってまた一難ー衝撃本社内!
「はぁ参った‥‥」
遠藤は処置中で、俺は待ち合いの椅子で1人ボーっとしているんだが‥
いや考えたく無いんだろうな、この後がどうなるかを。
病院に向かっている最中に、もう一度紀永から連絡があり、紀永は本社では無く直接病院に向かうと言っていたし、警察には葉山を出したようだ。
(的確な判断なんだが、的確過ぎて空恐ろしい)
俺の気のせいで済めば良いが、もし的中していたら?
紀永の事だ、完膚無きまでに暁という男を叩き潰すだろう。
暁拓哉‥
嬢ちゃんと同じ外部担当で、能力面は普通だが目立つ存在‥‥という訳では無く、どちらかと言えば1人引っ込んで仕事をするタイプだとか。
(要するに引き籠りタイプってやつだろ‥
そういう類が一番思い込みが激しい)
この短時間で、どうして暁拓哉の性格面まで知り得たか‥
理由は俺が座っている椅子から少し離れて座っている2人組のせい。
(どうして黒崎は事件の臭いを嗅ぎ付けてくるんだか‥
そして結城だったか?
たしかあの高橋とつるんでいたと記憶にある)
意図的ではないが、たまたま救急車で運ばれる遠藤と、警官に連れられて行く暁を見てしまったらしく、警察‥‥とはいかないので病院の方に来て見たのを俺が見付け、恒例の説教という次第。
ああ、本当に参ったなこれは。