この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第23章 一難去ってまた一難ー衝撃本社内!
「・・・・・それで?」
「遠藤は数日の入院と療養が必要なようだ‥
嬢ちゃんは‥‥張り詰めていた気が抜けたんだろう、今処置室で医者に見せている」
「・・・そうか・・・」
軽口を叩いているように見えるが、目が全く笑っていない紀永‥
先に葉山から説明を受けたのか?
でなければ、気付いた時に既に車出ていたと言ったのに、こんなにも時間ズレで病院に到着するのがおかしい。
「警察とマスコミは押さえた、この件が表に出る事は無い‥
そして葉山が上手くやったようで、犯人は事情聴取の上、今日1日警察で明日開放される‥‥ただし簡単には逃さないがね」
「・・何をするつもりだ・・」
「・・・・・
美紀と遠藤を傷付けたのだ一生掛けて償わせる、飼い殺しという名で‥
丁度良い案件があるのを利用しようとは思っている、勿論逃げられないよう終始監視付きの前提だ」
「幾らなんでもやり過ぎじゃないかそれは!?」
「引く気は無い‥‥
そして朔夜叔父でも口を挟んで欲しくは無いね、今回は私のやりたいようにやる‥‥‥それが私の答えだ、異論はあるまい??」
「・・・・・」
本当に不味い、完全に紀永の逆鱗に触れた‥
普段穏やかな分、怒りを露にすると強烈な迫力。
こんな紀永を最後に見たのは何時の話だったか?
それくらいに、紀永が怒りを表す事は少ない。