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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第23章 一難去ってまた一難ー衝撃本社内!



「・・・・・それで?」


「遠藤は数日の入院と療養が必要なようだ‥
嬢ちゃんは‥‥張り詰めていた気が抜けたんだろう、今処置室で医者に見せている」


「・・・そうか・・・」


軽口を叩いているように見えるが、目が全く笑っていない紀永‥
先に葉山から説明を受けたのか?
でなければ、気付いた時に既に車出ていたと言ったのに、こんなにも時間ズレで病院に到着するのがおかしい。



「警察とマスコミは押さえた、この件が表に出る事は無い‥
そして葉山が上手くやったようで、犯人は事情聴取の上、今日1日警察で明日開放される‥‥ただし簡単には逃さないがね」


「・・何をするつもりだ・・」


「・・・・・
美紀と遠藤を傷付けたのだ一生掛けて償わせる、飼い殺しという名で‥
丁度良い案件があるのを利用しようとは思っている、勿論逃げられないよう終始監視付きの前提だ」


「幾らなんでもやり過ぎじゃないかそれは!?」


「引く気は無い‥‥
そして朔夜叔父でも口を挟んで欲しくは無いね、今回は私のやりたいようにやる‥‥‥それが私の答えだ、異論はあるまい??」


「・・・・・」


本当に不味い、完全に紀永の逆鱗に触れた‥
普段穏やかな分、怒りを露にすると強烈な迫力。


こんな紀永を最後に見たのは何時の話だったか?
それくらいに、紀永が怒りを表す事は少ない。


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