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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第23章 一難去ってまた一難ー衝撃本社内!



その紀永が怒りの顔、これは暁拓哉を完膚なきまでに潰さないと怒りは収まりそうに無いと来た‥
そして俺では紀永を止められん。



「・・・
来てましたか、丁度経過説明をしようと思っていたところです」


「ああ‥‥正確な話を聞きたい」


処置室から出て来た医者‥
実はこの附属病院の名誉院長で、本来救急外来などあり得ない人物、そして紀永の専属主治医でもあり、早乙女関連を一手に担っている。



「口頭より書式の方が良いと思いましてね」


院長が差し出した数枚のカルテらしき物、紀永はそれを受け取り、渋い顔をしながら目を通している状態。



「ああ!
医者というのはドイツ語が好きでして、駄目でしたら日本語に書き直しますが?」


「いやドイツ語で構わない、その程度の知識はあるつもりだ」


分かるのかよ!?
俺は片言単語しか分からんぞ?



(学歴‥‥で言えば、俺の方が上なんだかなぁ‥‥‥)


これでも俺は有名大学卒で紀永は短大卒‥
紀永自身は決して天才肌では無い、才覚と才能はあるかも知れんが努力の結晶、子供の頃から努力して努力して今の紀永がある、嬢ちゃんとは決定的に違う差の1つ。


嬢ちゃんは誰もが認める天才肌、数年前まで普通の学生だったのが、早乙女に来て一気に才能が開花し世界すら認める秀才‥
早乙女では稀にある話で、紀永の父親‥‥つまり俺の兄貴がまさにそれ、嬢ちゃんは覚醒遺伝なんだろう。


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