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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第24章 秘書・倉原美紀!?



なんだろうこのデジャブー感、前にも同じ事があった‥‥と思う?



「・・・・・・」


何処でだろうと考えに考え、漸く思い当たるのを思い出した。



『気にいったかい私の絵は?』


そう‥‥知らずに紀永のアトリエに入り、一番最初に掛けられた言葉‥
声を掛けられ振り向き、今度は紀永自身に惹かれて‥‥今思い出したら懐かしい話。



「綺麗で可愛いですね、ミニチュアフィギアって‥‥」


「こういうのは初めて?」


「‥‥はい‥‥」


改めて声を掛けてくれた人の方に振り向いたら、意外に若い男の人‥
遠藤さんと同じくらいの年齢かな?
20代後半くらいの細身の男性。



「好きなだけ見て行っても構わない、客なんて殆ど来ないんでね」


「あのっ!
貴方の年齢と同じくらいの男性が此処に来た事はありませんか?」


「僕と同じくらい?
思い当たるのは1人なんだけど知り合い??」


「それは‥‥遠藤さんですか??」


「やっぱり遠藤の知り合いなんだ、僕と遠藤は同級生で時々此処に来ている」


やった当たり!
という事は、遠藤さんは此処でミニチュアフィギアを購入していたんだ。


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