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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第24章 秘書・倉原美紀!?
このままの体勢で美紀様を抱き締め、もう1枚あるIDカードをタブレットに翳す‥
そうすれば繋がる私の端末に。
「‥‥見た目は一般と変わりありませんが、違うのは此処‥
ツールバー式にしていますから、開かないと分かりません」
画面の隅のツールバーを開き、隠されてあったコマンドを選択、そうすれば祖母が使う遠藤家専用サーバーに繋がる仕組み。
先代会長は祖母の能力を認めていて、遠藤家に嫁入りする時、軽井沢の別荘とこの専用サーバーを祖母に与えた‥
祖母はそれを使い動かずして世界中の情報網を見る、これが遠藤家のからくり。
何故祖母が情報通とも、早乙女でも知らない情報を持っているとも言われるのは、長年培ったこの独自情報網を築き上げたせい‥
遠藤家と五十裏家そして早乙女の、日本いや世界全てをカバーする裏のネットワーク、私は子供の頃から普通に使っていた。
「私の方から話を入れておきます、ですから自由に使って下さい‥
日本中の殆どの会社の個人情報も入っていますから、交渉事や商談という相手がある時に有利に回ります」
「・・誰に回せば一番適任か・・」
「そうです、重役陣から来る会談会合会議商談等、誰が分かれば先読み出来、都合の悪いのは都合の悪いのに合わせる、そんな離れ業も可能」
「それが遠藤さんの強み」