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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第4章 システム課ー実力試し



やっぱり紀永も、そういう判断なんだ‥
じゃ‥じゃ‥思いっ切りやって良い??


紀永は何時も、欲しい時に欲しい言葉をくれる‥
それは18才の頃から変わらない、16年という人生経験の差は変わらないもの。



「・・・
気持ちの整理が付いたって顔だ」


「うん‥‥
明日から見てなさい、絶対ギャフンと言わせるんだから!」


「おや?
これは相当美紀の恨みを買ったようで‥
まあ‥今の美紀なら、システム課全員で掛かっても適わないがね」


「200人も相手に出来ないよ私?」


「ものの例えなのだが‥
だが、現実的に今のシステム課でS級は居ない、A級とS級では、格段に差があり過ぎる」


「世界中に見たって、S級は少ないでしょう?
しかも個人か、大手が確保してるし‥」


「そうとも言うかな‥
クラスターは、私と美紀が居るから、問題は無いのだよ‥違うかい?」


私と紀永が組むと、とんでもない事になる‥
それは、あの共同プログラムで思い知った事。


揃ってS級、しかもクラスター社の中核、早乙女筋‥
そして情報処理の遠藤さんと、司法の葉山さん、エンジニアで交渉の朔夜叔父様で、本当の上位陣は固まっている訳。


これがクラスターというより、早乙女財閥の実態‥
どれだけ早乙女邸が重要か‥一部しか知らない話。



「そう言えば‥
私から見ればお祖父様?
紀永のお父さんもS級だったって、葉山さんが言ってた‥‥」


「父ね‥
確かにS級、美紀と同じく6台同時操作が得意だった‥
だけどね、生来身体が弱かったから、殆ど実績は残していない‥表向きはね」


「表向き??」



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