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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第24章 秘書・倉原美紀!?
「私がそれをして良かれと思う人は少ない‥‥特に本社では‥‥
ただの1社員の行動としては越権過ぎ、そういうのには必ず反発が起こる、これって経営学の基本でしょう」
「経営学は専門外ですが、言われている事は確かに合っていると思います‥
ですが1社員の話であり、美紀様はそれに当てはまらない筈」
「っっ!!
私はまだ1社員をしていたいの!!」
あっ‥‥
勢い余ってつい‥
でも遠藤さんの言い分は早乙女美紀としての話だもの、まだ勉強中の本当の私の方だもの‥
倉原美紀を否定するような発言だったから、つい私も声が荒くなってしまった。
「・・・
遠藤さんの怪我は私のせいです‥
どうしてもやれと言うんだったらやります、でも勘違いしないで私の本来の意思では無い、それだけは覚えておいて‥‥
今日のところはこれで帰ります」
「・・・美紀様!?」
慌てた遠藤さんの声が病室に響いたけど、私はそれを無視し病室を出て扉を閉め‥‥た‥‥
(どうして分かってくれないの遠藤さんっ!!)
何故1社員からやりたかったのか‥
何故表に出る事を拒むのか‥
遠藤さんは理解していると思っていたのに、理解してくれていなかったのは悲しい‥
大切な理解者の1人だと思っていた、それなのにこれは辛いよ・・・