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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第24章 秘書・倉原美紀!?
「・・・・・・・」
やって‥‥しまった‥‥
美紀様の為と思ったのが、美紀様を怒らせる結果に‥
私は知っていた筈、美紀様がどれだけの思いで‥‥会長に直談判をしてまで、1社員スタートを選んだのか知っていたのに、私はまた私の思いだけで‥‥
「・・・・はぁ・・・・」
目頭を押さえ、後悔の溜め息を吐いてももう遅い‥
言葉にしてしまったものは元には戻らず、美紀様には自分の意思では無いと断言されてしまう始末。
(私も‥‥もう少し言い方があったでしょうに、一番最悪の言い方をしてしまった)
暁に刺された後や今のように、普段の私ではあり得ない言い方‥
何故此処まで強引な言い方をしてしまったのか??
「・・大人げ無い・・・」
美紀様の方が筋が通っており私の方が我が儘に近い、頭では理解出来るというのに、こう先走った事を言ってしまった。
(・・・理由は‥‥あれですか・・・)
近くオリバー・スミスが来日する‥
私は焦っているのだろう、美紀様は私よりオリバー・スミスの方を信頼しているという事実。
直接会ったのは二度、船上パーティーの時と密かに来日した時‥
おおらかで非情、そんなオリバー・スミスを見たが為に焦りが生じた‥‥とは思う。