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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第24章 秘書・倉原美紀!?
どう考えても私より能力確かで経験豊富、それが美紀様の側にずっと付く‥
‥‥嫉妬しているのだろう私は‥‥
才能豊かで美紀様の信頼を得るオリバー・スミスという人物に。
それ故のあんな行動‥‥
あの程度であれば庇い刺される前に止められたと予測出来‥
そして美紀様を表に出すような発言、会長の一人娘となれば、手を出せる者は少ない。
こうして病室で1人冷静に考えるからこそ、私は自分の思惑に気付いてしまう、対抗意識から来る行動だったと。
「・・私の事より・・」
今やらなければならないのは、美紀様が早乙女邸に着く前に会長の耳に入れる事が最優先‥
連絡用のスマホの隣に置かれた観葉植物とミニチュアフィギア、それを悲しく見詰めながらスマホを取り、会長の個人携帯の番号をタップした。
「・・・遠藤です・・・」
『おや?
美紀がそっちに行かなかったかい??』
「来ました‥‥が、申し訳ありません美紀様を怒らせてしまいました」
『遠藤が美紀を?
・・らしくないね、何があった??』
会長に隠し立てするつもりは無い‥
先ほどの経緯を細かく説明、会長はどう判断されるのかは私では何とも。
『・・・なるほど・・・
多少過ぎたようだね、私でも美紀の伝手に関して口を挟んだ事は無い‥
遠藤が思っている以上に美紀の持つ伝手や繋がりは重い、その気になれば世界中を裏で操れるほどの巨大情報網を持つ、Little Witchと呼ばれる裏にはそんな意味もあるのだ』