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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第24章 秘書・倉原美紀!?
「遠藤が持つ伝手を使うか使わないかは美紀に任せるしか無いが、先の高橋涼太の一件で本社のパワーバランスが不安定な今、美紀がそれをしてしまえば田野倉達が動き出すだろう、それは私の本意では無い」
「・・・
田野倉常務が私に目を付けるって事?」
「倉原美紀としてね‥
遠藤の代わりを任されるという事は、本社上層や早乙女に某の繋がりがあると見なされる‥
最悪使い捨ての駒‥‥田野倉だったらやりそうだ」
ちょっと待って!
それって常務派の良い餌にならない?
私が上手く立ち回れば、向こうに不都合の何かを掴めるかも知れないじゃないの!!
常務派一掃は紀永の夢‥
倉原美紀をしている内に、その一端でも担えれば紀永の役に立てる。
「・・・美紀・・・
考えている事が丸わかりだよ‥
同意しかねると言った筈」
「うっ‥‥
でも絶好のチャンスなのに‥‥」
やっぱり紀永には私の考えている事がバレバレ‥
紀永の先読みには絶対に勝てないのよこれが。
「言い分は分かるが、高リスクを冒してまでやるべき事では無いと言いたいのだよ私は‥
せめてオリバーが美紀に付いてから‥‥それだったら多少は容認するが‥‥」
「まだ数週間あるし‥‥」
「遠藤の復帰の方が早いだろうね」