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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第24章 秘書・倉原美紀!?
「遠藤さんの部屋で未処理の分を整理していたら、谷村から田野倉常務への情報開示申請があった‥
中身はドバイ関係、クラスター社が今ドバイにどの程度関わっているか知りたかったって私は思う」
「田野倉に‥‥それもドバイ関係‥‥」
「よく見れば、谷村から田野倉常務への申請と会合予定の物が複数あったよ、でも中までは分からない‥
だって秘書課だもの、通すか通さないかが仕事で中身までは残って無い、それにこの話って私が直接紀永に話した事だから、遠藤さんは知らずに通していたんじゃないかな?」
「確かに谷村の事は、米国との交渉という事実だけで処分した‥‥遠藤は関わっていない‥
いないからこそ抜け穴があったとは‥」
これは私か美紀でなければ気付けない、今回偶々遠藤の代わりという事で気付いたが、何事も無ければずっとこのままだっただろう。
「まだドバイの事、諦めていないんじゃないかな、そして知らないか話に乗った田野倉常務が情報を流してる‥
今の私ではドバイ事情は把握出来ないからオリバーさんに頼んだの、谷村がドバイでどの程度力を持っているか探って欲しい‥‥これで全部」
「・・・ふむ・・・」
谷村の方が田野倉を巻き込んだのか、田野倉が谷村を取り込んだのか、これは調べる必要はある‥
そして美紀が会長室を使うと言うのも通り、会長室ならば常務室の内情が把握出来る為。