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第24章 秘書･倉原美紀！？

一度きりのチャンス、でもそれで良いと思う‥
遠藤さん自体が居ないのに、一色さんと平岸さんまで私に付いてしまったら、本当に通常業務に支障をきたしてしまうし、こんな事を何日も出来る訳も無い。


谷村友和を調べるのと、田野倉常務への軽い牽制‥‥そう、倉原美紀という私を使った餌、それで食い付いてくれれば‥
後は本当にオリバーさんが来たら上手く回す事が出来るかも知れない。


・・でも不安そうな紀永を無視出来ない、こういう時の紀永の判断は正しいから、某らの裏は出て来る、そう思わなくちゃ駄目。



「1日だけでも一色さんと平岸さんを借りる事になるから、秘書課は大騒ぎになるだろうね」


「それは仕方無い、元々システム課の美紀が遠藤の代理でも秘書課に行けば、幾ら一色と平岸が付いても騒ぎになるのは必至‥
それでもやるのだろう美紀？」


「‥‥うん‥‥
これがチャンスだもん、使わない手は無いよ‥‥でしょう紀永？」


「チャンス‥‥ね‥‥
早乙女邸の秘書達は確実に美紀を守る、そこは心配はしていない‥
私が言うまでも無く秘書達全員の意思、これは美紀が培ったものだよ、1人1人に対等に向き合った美紀の努力の賜物、問題は本社秘書課と重役陣の方、朔夜叔父以外は知らないのだから横槍は入る‥‥多分一色と平岸が撃退するだろうが」