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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第24章 秘書・倉原美紀!?
「うん、それも分かってる‥
特に一色さんが必死になりそうな事も‥
何度も忘れてと言っているのに、まだ船上パーティの時の事に後悔を持ってる、あれは一色さんのせいじゃ無いのに‥‥」
あの時、外戚達に捕まった私を見付け追った一色さんだったけど、途中で阻まれた‥
私は記憶が無い、薬で意識朦朧だったから、だけど一色さんの方は助けられなかったって後悔を持ち続け、米国大使館に行く為の車の往復を自ら買って出たほど。
早乙女邸の秘書達の中で、遠藤さん葉山さんに次いで私に近いのは一色さんだと思う、逆に言えば一色さんは必死なの後悔という汚名返上する為に。
「一色は真っ直ぐな性格だから、失敗が悔しいのだろう、あの後何があったかまでは伝わっていないが、船内があれだけ緊迫していれば一色だって何があったくらいは察している筈‥
だから私は一色を止める事はしない、そして今回の事は一色に取ればチャンスになるだろう」
「そうだね、紀永の言う通りだと思う‥
でも派手にやって欲しくは無いかな?」
「それは美紀が一色に言い聞かせる事だよ?」
「な‥‥何とか抑えて見る」
やっぱり紀永にはお見通し‥‥だよね‥
この経験値の差だけは、私がどんなに頑張ろうが埋らない、勿論それは分かっているよ。
表の紀永に憧れて後を追い掛けている私だもん、私にもこんな判断力が欲しい‥
まだまだ先は長そうだけど。