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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第24章 秘書・倉原美紀!?
早々に紀永にバレたけど、手回しが早いのも紀永の特徴‥
次の日のお昼までに、全ての手配と準備を済ませてしまった。
取り合えず秘書資格を持ってる事と、システム課という情報処理に長けた能力、それを見る為に遠藤主任不在分の本社仕事で能力を確かめる‥
早乙女邸から人を出しての能力判定、これで通しちゃった‥‥流石紀永。
建前は十分で更に遠藤さんからの代理コメント付き、これは基本的に誰も文句は言えないわ、私でも感心したくらいだから。
「そういえば美紀、腕首の包帯は?」
「あっ、すっかり忘れてた」
「やれやれ、ちょっとこっちにおいで‥‥」
紀永がポンポンと叩いているのは、リビングダイニングにある長ソファー‥
紀永は先に座っていて、私は言われるがままに紀永の隣に座った。
「腕首出して?」
「‥‥うん‥‥」
素直に包帯が巻いてある腕首を差し出したら、紀永が器用に包帯を外していく‥
それをボーっと見ている私、前にもこんな事があったなって懐かしく思いながら。
「・・完全にとは言わないけれど、分からない程度には薄くなったね」
「みたい‥‥
時計とかしたら分からないと思う」
「片方は何時もの時計で良いだろうけど、もう片方はどうするのだい?」
「そうだよね、どうしよう??」