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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第25章 初攻防戦・常務派
「えーと‥‥画面を秘書用初期に戻して‥‥これでOK」
遠藤さんのIDを使った専用回線では無く、一般の秘書が使用する回線に仕様変更、多少不便にはなるけれど背に腹は変えられない。
(遠藤さん、かなりカスタマイズしてるから、そういう私の専用回線もそうだったよ)
私にしろ遠藤さんにしろ、本社サーバーと早乙女サーバーの併用、しかも私はホストサーバーのオマケ付き‥
どちらも手を込めてカスタマイズしているので、使い勝手は一般とは別物。
一般でも最低限仕事は出来るだけのツールは揃っているけど、一定以上は覗けない不便さ‥
これはシステム課と同じ事。
気を取り直して午後の仕事を開始‥
上がっている書類を、片っ端から処理作成が午後からの仕事の中心、遠藤さんとして採決は出せないけど、そこは一色さんと平岸さんが代理としてカバー、私はひたすら処理をするという事。
「・・・社長の分のチェックをお願いします」
「・・はい・・」
出来上がったのは2人に回し、私は優先度順に処理するだけ‥
はっきり言って、この方が何倍も早いんだよ?
「・・・常務室動きました、監視カメラの動きから秘書課に来るよう」
「平岸さん、監視カメラから手を引いて、後はなるようになれです」
監視カメラに介入していたのを切らせて、何食わぬ顔で仕事の続き‥
そうしていれば分かる、部屋の外が騒いでいる事が。