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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第25章 初攻防戦・常務派



騒ぎは秘書課長室前まで動き、そして無造作に開かれる扉‥
入って来たのは‥‥3人、田野倉常務と日向部長、そして皇専務。



「・・わざわざ社員を使って能力判定しているようだな?」


「・・・・・・・」


私は口を挟まない、それは初めから打合せている事‥
だから代わりに一色さんが3人の前に躍り出た。



「昨日の内に、会長から秘書及び重役陣全員に通達は回っている筈です田野倉常務」


「人事も通さず勝手な‥
普通人事課を通すものだろう、会長も何を考えているのやら」


「確か倉原美紀だったな?
米国からの中途採用、親の‥‥倉原主任のコネでも使ったかこの女は??」


「・・・・・」


田野倉常務も酷いけど、日向部長も下には威張りくさるタイプ‥
今どきパワハラという言葉を知らないような言い種。


ただ‥‥皇専務だけは何も語らない、それが不思議に思うのは私だけ?



「不服でしたら、昨日の内に進言すれば良かった話、何も音沙汰が無いので容認したと会長は受け取り、今日の能力判定に踏み切りました」


「ご不満がおありでしたら、直接会長へ‥
それが会長からの伝言です‥
朝、俺達が承って来ました、会長との専用回線を開きますか?田野倉常務??」


2人共強い、そして会長という盾‥
田野倉常務達はどう出るんだろう?


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