この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第25章 初攻防戦・常務派
「・・・・・
確かに昨日の内に通達は来た、それに進言しなかったのはこっちだ‥
今更会長と話したところで何も変わらん、精々その社員の能力判定というのをやるんだな‥‥使い物になれば良いが怪しい感じだがな」
「言い出したのは会長か?それとも遠藤か??
遠藤に媚を売っても使い捨て、お嬢様の婚約者候補に媚を売る女か‥‥馬鹿馬鹿しい」
「今回の事は会長が企画し、遠藤も了承済みの話‥
有望な社員の能力判定、人材を見付ければ随時行うそうです‥‥社の為に‥‥」
「勝手にしろ‥‥
ただし1社員ごときに遠藤の課長権限を使わせるのは納得いかん」
「一般秘書回線ですが?」
一色さんが牽制し、平岸さんが私が使っていた端末のモニターを田野倉常務達に向ける、そこに表示されているのは本当に一般秘書用の画面、これには田野倉常務も日向部長も文句は言えないよう。
「ふんっ、好きにしろ!
行くぞ日向!!」
「はい田野倉常務」
引き下がった‥‥だけどこれで良い、これが目的だったのだから‥
でも、田野倉常務と日向部長は出ていったけど、何故か皇専務だけが部屋に残った。
一色さんも平岸さんも警戒を解いていない、皇専務はどうしたいんだろう??