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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第25章 初攻防戦・常務派
就業時間30分オーバーで、何とか全ての業務終了‥
5日分‥‥舐めてたわ。
「何とか終わりましたね、一色さん平岸さん」
「終わらないかと思った」
「いや俺も、途中から一色と必死だった」
あの量だからね、溜めちゃいけないって嫌なほど思い知ったよ、帰ったら要相談‥‥勿論紀永に‥‥
「これからまだありますし、取り合えず何か飲みませんか?
自販機から飲み物を買って来ますね」
「あっ!俺も行きます!!」
相変わらず1人にさせて貰えないこの辛さ、私が出たのと一緒に一色さんも付いて来ちゃった。
"ガコンッ!!"
私は何時ものブラックコーヒーだけど‥‥
「一色さんは何飲みますか?
後平岸さんの好みって??」
「俺は甘めのコーヒーを‥
平岸さんは‥‥無糖派だったかな?」
「甘めと無糖‥‥」
"ガコンッ!ガコンッ!"
好みに合いそうなのを選び、一色さんに渡した‥
考えて見れば‥‥私ってこんな些細な事すら知らなかったんだね、誰が何を飲んでいるかすら。
20人しか居ない早乙女邸内勤秘書なのに、プライベートはいまいち分かっていない‥
互いの距離もあるけれど、もう少し知っても良いと思う。