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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第25章 初攻防戦・常務派
「‥‥それは‥‥」
3年前、それは私が来た頃。
「別の理由で必死な遠藤さんって俺はあの時初めて見た、そして今も‥
それで悩んでいる遠藤さんを俺は知っている、一時期休日前の夜にフラッと早乙女邸から居なくなっていたのを追い掛けてしまい、そして見たバーに居る遠藤さんを‥」
「‥‥それは‥‥」
「止めたけど聞いては貰えなかった‥
あんな強固な態度を取る遠藤さんを見たのは、あれが最初で最後‥
遠藤さんの気持ち、気付いているんでしょう‥‥‥倉原さん?」
「知っています、そして止めたのも私‥
でもね知っていても応えられない事だってあるの、私が悪いのは分かっています‥‥だから辛い、本当は遠藤さんは自由なのに、縛っているのは‥‥私‥‥」
私という存在が遠藤さんを縛ってしまっている‥
応えられないくせに、遠藤さんを縛ってしまったのは私。
今回の事も、私の為に良かれと思い言ったのには気付いているよ‥
ただ私の方が反発してしまった、これは後で謝ろうとは思ってる、遠藤さんに悪気は無かったって理解しているから。
「出来たら‥‥
遠藤さんにもう少し優しくして下さい、俺が言えるのはそれだけ」
「それが出来たら楽なんだろうね‥
全部私が悪い、好意を返せない私が全部‥‥何時か解放してあげないと、遠藤さんが潰れてしまう‥‥何時か‥‥」
「倉原‥‥さん‥‥」
「聞いてくれてありがとう一色さん‥
愚痴になってごめんなさい、さっ戻ろう?」
「‥‥ええ‥‥」