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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第25章 初攻防戦・常務派
此処は何時もと変わらず‥‥
会長室に入りデスクに座り端末を起動、最近は殆どの処理を早乙女邸でやっているから溜まっている物も少ない。
「先ずは‥‥ID検索から‥‥」
谷村友和の社ID、これを見付けなければ何も出来ない‥
膨大な社員数から、谷村友和をピックアップ、人事課の話になるのは見ないふり、昼間の暴言を蒸し返したくなるから。
「・・・あった・・・
って、どうしたんですか?
一色さん?平岸さん??」
少し夢中に端末を見ていたら、一色さんと平岸さんは会長室の扉付近に立ち動かない。
「・・・・・
差し出がましい口を聞いて申し訳ありませんでした‥‥お嬢様‥‥
多分一色も余計な事を口にしたと思います、重ね重ね申し訳ありません!」
「申し訳ありませんでしたお嬢様」
頭を下げる2人を見て、私の方が軽い溜め息、そんなつもりじゃ無かったのに‥
さっき話を強引に切ったのは多分このせい、過ぎた発言‥‥そう平岸さんは思ったんだと思う。
「朝言いましたよね?
お嬢様と敬語は無しって‥
一色さんも平岸さんも、その通りにしてくれたでしょう??
それに意見を言うのは悪い事じゃないと思います、早乙女邸の秘書だけなんです意見を言ってくれるのは、それは私にも会長にも大切な事‥‥違いますか?」
「ですが意に反した事まで‥‥」
「私は気にしていません‥
逆に平岸さんが明確に意見を言う方が嬉しかった、普段は距離を取られているから」