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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第26章 米国から来た男
「あはは‥‥
倉原君でもそんな声を上げるんだ」
「す‥‥すみません‥‥」
今のは確かに失礼だよ‥‥うん絶対‥
そして堀之内部長に笑われるという、昨日の日向部長が嘘みたい。
「・・・
高橋、暁と育てたのが次々と居なくなった保険とでもいうか、倉原君自身となれば内部に精通している、これが理由‥
それに昨日色々あったようだし、本当に保険なんだよ」
「昨日の事は少し別問題です‥
確かに私は内部‥‥管理サーバーに精通していますが、良いんですか?
もしかしたら私もシステム課から居なくなるかも知れません」
「それは倉原君と別の君の話かな?」
「はいそうです‥‥
何時までもシステム課とはいかないとは理解しています」
昨日ああして出てしまった以上、何時かは早乙女美紀として常務派と対立する事になる、そうすれば私はもうシステム課には居られない‥
その覚悟はしているつもり。
「それでも内部に倉原君の能力は必要だ、今は素直に受けてくれないか?」
「分かりました、理解して下さっているんであれば受けます」
「そりゃ良かった‥‥
やれやれ、どう切り出すか散々悩んだよ」
軽く困り顔の堀之内部長を見て、私の方が笑ってしまう‥
全てを理解しているのに敢えて内部へ、堀之内部長の思い切った決断だったからこそ私も受けた。