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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第26章 米国から来た男
「プロジェクトですか?」
「今回大口なのよ、NASAからの直接依頼で、スペースシャトルの制御基盤のプログラム‥
同然NASA側からも1人派遣されて来るわ」
「・・・・・・・」
それって‥‥‥
依頼というか、こんな荒芸を出来る人なんて絶対1人でしょう!!
幾ら本社に入り込む理由でも、やり過ぎだよオリバーさん‥
なんて溢せないのが辛い。
「まだ数日あるから、デスクの移動と簡単に内部のツールに慣れて欲しいかな?」
「はい、それは勿論!」
「じゃ‥‥改めて宜しくね倉原さん」
「宜しくお願いします」
篠山課長がデスクから立って、私に手を出して握手をせがむから、私もつい手を出して握手をしてしまった。
でも‥‥‥
(???)
握手した手の中に紙みたいな感触‥
一応挨拶は終わったと一度外部の私のデスクに戻る途中で、手渡された小さな紙を開いて見たら、そこには‥‥
『内部は安全よ お嬢様』
という1文‥
慌てて振り返って篠山課長を見れば、私に向かってにこやかに手を振っているし‥
ああとは思う、私の事をお嬢様と言うというか書くのだから、篠山課長は紀永が放っている会長の耳の1人。
システム課は、まさか篠山課長だったなんて‥
でも才女なんて言われているんだから、何か納得してる部分もあるんだよね。