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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第26章 米国から来た男
「全端末チェックOKです」
「あーー間に合ったぁ‥
今日の昼頃だよ、NASAの人来るの、それなのに今まで掛かるなんて‥」
「泣き言を言っても結城さん?」
「誰だよ、小まめに端末を入れず一気に入れたのって‥
こうなる事なんか丸わかりじゃん」
なんとプロジェクト開始当日の午前中までセッテングが掛かるとは‥
結城さんじゃないけど、一気に持って来た人に文句を言いたい気分。
「せめて1台ずつに配線も置いて行ってくれたら良かったのに、箱に入ったまま束で置いて行くんだもん‥
仕訳とセッテングで1日、立ち上げと初期設定で1日、使える状態にするのに半日」
「1台ずつだもんな設定、社のセキュリティ上纏めてなんて出来ないし、ましてや外部じゃ管理サーバーから引っ張れないというオマケ付き」
最初の1日は、プロジェクトに参加する全員が手伝ったんだけど、次の日からは結城さんと2人きり‥
理由を言えば、端末を完全起動させるには管理サーバーの許可が必要、新しい端末のセキュリティを保つ為なんだけど、私と結城さんしか出来ないという。
「配線を置いて言ったのは五十嵐だったぞ?」
「「えっ??」」
それって‥‥久しぶりの五十嵐さんの嫌がらせ!?
うわーやられた気分。
「‥‥倉ちゃん、言いっこ無しで‥‥」
「‥‥うん結城さん‥‥」