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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第26章 米国から来た男



(あ‥‥頭痛くなりそう)


直接本社にとは言っていたけれど、まさかこんな態度で来るとは全く思っていなかった‥
はっきり言えば、今のオリバーさんは日本語ペラペラで、片言日本語の訳も無いのに、なんでこんな事を考えたんだろう??



「それでですネー
ベースは固定なんで、構築して欲しい場所はココとココ‥‥
聞いてマスカー??」


「えっ?
はい勿論です!!」


あまりにもの事にボーッとしたなんて言えないし、NASAからという事で気楽に話す訳にもいかない‥
それだもん考えに走っても仕方がないでしょう?


私だって気持ちと頭の中を整理したいの!



(演技‥‥というのは分かるんだけど、どうして演技というのが分からない)


オリバーさんは、状況に合わせて性格を変える、それは私も知っている事‥
だけど本社でこんなお気楽で軽そうな性格を"作る"必要があるのだろうか??


私の疑問点は此処なのよ‥
疑問に答えはあると信じてはいるよ、でもこのお気楽片言を聞いていれば、一抹の不安だってあるじゃない・・



「今日はミーティングだけで殆ど終わりだね結城さん」


「簡単なようで細部面倒じゃない?
何だか国じゃ無く企業が何処までやれるか試されている気分、良い気分じゃ無いよな」


「そんな感じだね‥
NASAだったら、この程度自分達で出来そうだもの」


「‥‥この程度って‥‥」


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