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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第26章 米国から来た男
仕事終わりで人も疎ら、これだったらオリバーさんを連れて社内を案内しても問題ない、片言日本語のオリバーさんに軽くため息を吐きながら、私は社内案内の為にオリバーさんとシステム課を出た。
(こ‥‥これは別の意味で目立つかも‥‥)
金髪、長身、ついでに外国人であるオリバーさんと私、一緒に歩くとかなり目立つ、特にオリバーさんが‥
オマケで言えば顔も良しなんだから、システム課から出て1分足らずで女性社員の注目の的。
そんな事を知ってか知らずか、オリバーさんは気楽に女性社員に手を振ったり話掛けたり‥
案内、私で無くても良くない!?
「・・このフロアーからどちらに行きますか?」
「うーん・・・
そろそろ良いかなー、だいぶ女性社員蹴散らしたでしょう俺?」
「はぁ、やっぱり確信犯」
「案内要らないよ?
来る前に全て覚えて来たし、システム課全員の顔と名前も覚えて来た、偉いでしょう俺って」
如何にも誉めてと言わんばかりの得意顔、こっちの方がオリバーさんらしい‥‥
って、話し方普通に戻してるよ?
「片言日本語は?」
「あれ?
日本人から見て米国人ってこんな話し方だって聞いたけど‥‥違った!?」
「・・・胡散臭い・・・」
「胡散‥‥酷っ!
これはこれで必死に練習したのにー!!」