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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第26章 米国から来た男
「って‥‥えぇーー!?」
さっきは私がオリバーさんを引っ張っていたけど、今度はオリバーさんが私をグイグイ引っ張って行く、それも私の手を捕まえて。
(バレないよねっ!?)
オリバーさんが掴んでいる場所は、まだ薄く痣が残っている場所‥
オリバーさんには暁さんの一件の顛末は話していない、そして話さない方が良いと思う。
「人間適度な運動と健康は必要ってなぁ‥‥」
「じ‥‥自分で歩けるから手を離して!」
「あ‥‥わりぃ‥‥」
階段でオリバーさんの手を振りほどいたのは私、やっぱり見付かりたくないから‥
少し不思議な顔をされたけど、手を離すのには同意してくれたみたい。
「オリバーさんその‥‥」
「・・ごめん・・
やっと日本に来れて、少しハイテンションになってたみたいだ」
「‥‥謝られても‥‥ちょっと困る」
「俺はずっと日本に来たかった‥
だから漸く念願叶って此処に来れて‥‥またドジったかな俺」
「そうじゃないよ‥
私も来てくれて凄く嬉しいもん」
「・・良かった・・」
会長室フロアーのセキュリティを解除し、さっさと中へ‥
本社内で此処が一番安心出来る場所。
そして聞けば、オリバーさんは既に会長室フロアーに入れるように手配されているらしい、そういう事は先に言って欲しい仕事早いよ紀永。