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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第26章 米国から来た男
「あっ!
端末立ち上げなくちゃ‥
今少し調べている事があるの」
「本国出発前に連絡をくれたあれ?」
「そう、とは言っても私からではIDから辿った行動しか把握出来ない‥
今の私は倉原美紀で、それ以上動けないのよ、谷村含む常務派に倉原美紀として種を撒いたから」
端末を全て立ち上げながら、最近の状況説明‥
あの秘書課で倉原美紀として出た以上、暫くは倉原美紀をしていなければいけない‥‥常務派が食い付くまで。
「それなんだけど、米国で調べて来た‥
ちょっと不味いかも知れないんだ」
「不味い?
それは田野倉常務?それとも谷村友和??」
「谷村の方‥‥
詳しくはこれを見て欲しいな美紀さん」
手渡されたのは1つのメモリー‥
それを立ち上げた端末で内容確認して見れば、オリバーさんが不味いと言った意味が分かる。
「今ドバイは中華系マフィアが横行している、そして谷村もドバイ時代からマフィアと通じていた‥
多分餌はこのクラスター社、これで向こうの気を引いたんだろうさ」
「ちょっと待ってね」
素早く引き出したのは、ドバイ支部の流通資金の動き、それも数年単位として。
「社的には不振な動きは‥‥無い‥‥
うんん流通の一部が少し変、ドバイ支部から日本を経由して別国に‥‥資金じゃ無い宝飾?」
「あー
ドバイはダイアモンド産出国だぞ」
「じゃクラスター社を通してダイアモンドを別の国へ?
経由先は中国、谷村は正規ルートを使い中国に回していたって事」