この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第26章 米国から来た男
(何となく持ち込まなくて良い爆弾を抱えて帰る気分‥‥なんて言えないし‥‥)
今は均衡を保つ早乙女邸、そこにオリバーさんが加われば、私だって何が起こるか完全把握は無理‥
多分紀永は問題ない、そして葉山さん達も、怖いのは遠藤さんと警備とかの従業員さん達だとは思う。
いきなりの外野、しかも個人スペースは3階、揉めなきゃ良いけれど‥‥はぁ‥‥
私の思いを余所に、車は早乙女邸に到着、しかも駐車場スペースまでしっかり把握済み、紀永はオリバーさんに何処まで教えたのよ!?
「ただいまー」
「お帰りなさいお嬢さん!
って、そっちは何ですか??」
うわー帰宅早々のお出迎え、しかも今日は警備担当の、ちょっと怒ると怖い人だし‥
私には優しいけど。
「今日から早乙女邸に住むオリバーさん、苛めちゃ駄目だよ?
はっきり言っておくけど、返り討ちにされるから」
「一般人に手は出しませんって美紀さん!」
「お嬢さんを"さん"呼び‥
なんなんだお前!?」
「だからオリバー・スミス!
米国時代からの美紀さんのボディーガードなの俺って‥」
「だからっ!
苛め無い、威嚇しない、喧嘩しない、良いねオリバーさん!!」
「まあ美紀さんがそう言うんだったらやらない‥‥」
「どっちもだよ!!」
「「はーい‥‥」」
帰宅1分、先が思いやられそう‥
私、オリバーさんを押さえられるかな?