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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第26章 米国から来た男



(何となく持ち込まなくて良い爆弾を抱えて帰る気分‥‥なんて言えないし‥‥)


今は均衡を保つ早乙女邸、そこにオリバーさんが加われば、私だって何が起こるか完全把握は無理‥
多分紀永は問題ない、そして葉山さん達も、怖いのは遠藤さんと警備とかの従業員さん達だとは思う。


いきなりの外野、しかも個人スペースは3階、揉めなきゃ良いけれど‥‥はぁ‥‥



私の思いを余所に、車は早乙女邸に到着、しかも駐車場スペースまでしっかり把握済み、紀永はオリバーさんに何処まで教えたのよ!?



「ただいまー」


「お帰りなさいお嬢さん!
って、そっちは何ですか??」


うわー帰宅早々のお出迎え、しかも今日は警備担当の、ちょっと怒ると怖い人だし‥
私には優しいけど。



「今日から早乙女邸に住むオリバーさん、苛めちゃ駄目だよ?
はっきり言っておくけど、返り討ちにされるから」


「一般人に手は出しませんって美紀さん!」


「お嬢さんを"さん"呼び‥
なんなんだお前!?」


「だからオリバー・スミス!
米国時代からの美紀さんのボディーガードなの俺って‥」


「だからっ!
苛め無い、威嚇しない、喧嘩しない、良いねオリバーさん!!」


「まあ美紀さんがそう言うんだったらやらない‥‥」


「どっちもだよ!!」


「「はーい‥‥」」


帰宅1分、先が思いやられそう‥
私、オリバーさんを押さえられるかな?


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