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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第27章 初攻防?・遠藤VSオリバー??
「・・あまりオリバーにばかり頼っていても困りもの、クラスター社の面子というものもある、ほとぼりが覚めた頃に五十裏を動かすよ‥
ただ今はタイミングが悪いが安定すれば制限は解くつもり、その時には裏の早乙女の真価を発揮して貰おうかね」
「使うの?紀永??」
「何時までも行動制限している訳にもいかないのだよ、五十裏には五十裏の役割がある‥‥早乙女内情報網を管理しているのが五十裏家、広く深い早乙女ではこんな役所も必要不可欠‥
ただし後数ヵ月は大人しくしていて貰うが」
「・・・・・」
なるほど、先ほども少し触れていたが、早乙女には早乙女専用のお抱え機関があるらしい、裏の早乙女‥‥そう呼ぶからには、汚い部分はその五十裏家の担当。
「それと遠藤、このデーターの中の谷村の最近の動きを出しオリバーに渡すように、そうすれば谷村の行動予測も付きやすいというもの‥
意地を張る前に、やるべき事をやる、意地の張り合いはそれからでも出来る」
「仰る通りです、申し訳ありません」
会長に頭を下げる遠藤を見て、個人感情と仕事は切り離すタイプとも見る‥
でも何処か違うという考えも存在、確か美紀さんの遠縁にして婚約者候補、それだけお膳立てをされながら、本人は第1秘書のままというのも腑に落ちない。
普通に考えて、それだけの立場があればもっと上にのし上がれそうなのに、会長に楯突いても第1秘書の態度は崩さず‥
こりゃ大変だわ。