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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第28章 終章ー何事も普通が一番
一度あったのよ、どうしてもヒールの音が気になって、フラットに近い靴を履いて出社したら、早速五十嵐さんに見付かり‥‥
『あら貴方お子様だったかしら?
クラスター本社の社員がお洒落に気を使えないなんて最低ね‥‥くすくす‥‥』
‥‥‥って‥‥‥
それからは、ヒールがある靴にはしてる、だけど社の規定にヒールの高い靴なんてものは無いからね!
ついでに言えば、ヒールの高さで人のお洒落度なんて図れないでしょう、もう完全に五十嵐さんの嫌みだよ、いい加減私も慣れたけど、慣れって恐ろしいわ。
"・・・ピッ!"
社員証を翳し会長室フロアーのドアを開ければ、照明が煌々と点いている‥
オリバーさんはまた女性社員に捕まっていたし、後考えられるのは1人だけ。
「お疲れ様です美紀様」
「今日は本社だったんだ遠藤さん」
「ええ、何時ものチェックですが、少々遅くなったので美紀様を待とうと‥‥」
「相変わらず過保護‥‥‥」
「こればかりは曲げません、私の意思です」
この言葉を言う時の遠藤さんはかなり手強い、私が何を言っても折れてくれる気は0、私もそろそろ諦めが着いたかも。