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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第28章 終章ー何事も普通が一番
早く帰ってあげたい気持ちはある、だって待っているのは分かっているから‥
でも今は仕事優先、寂しいけれど私はもう子供じゃ無いんだから、そんな我が儘は言う気なんて無い。
(何時からこんな考えになったんだろうね私)
紀永が好きで、紀永の後を追い掛けて、周りの事はあまり考え無かったのに、何時の間にか私の考えも別になったと思う。
(変わったのは‥‥紀永の話と、あのお正月から‥‥)
遠藤さんの事に合わせて紀永が語った事と、お正月のあの決意‥
それから私は私自身と考えるようになった、早乙女美紀として何が出来るかと。
今のところは中途半端だよ?
だけど何時かは倉原美紀ではなく、早乙女美紀をしなくちゃいけない時が来る、それもそう遠くない未来に。
そんな真面目な事を考えながら、本社正面から出ですぐに見覚えのある人影が2人‥
これ‥‥ツイていないと思った方が良いのかな??
「・・あれ倉ちゃん??」
「櫻井さん、黒崎さん、夕食帰りですか?」
そう居たのは櫻井さんと黒崎さんという要注意秘書コンビ、特に黒崎さんは結城さんと一緒にあの病院に居たので、本当に会わないように避けて歩いてた。