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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第28章 終章ー何事も普通が一番



「・・また黒崎ですか・・」


「はぁまあ‥‥タイミング悪く‥‥
これで何度目だろう??」


案の定、隠れて聞いていた遠藤さんの深い溜め息、これは私も同感‥
なんであんなに嗅覚‥‥じゃない、遭遇率が高いんだろうね黒崎さんって??



「あの様子ですと、何処まで感付いているか探りを入れた方が良さそうな感じです‥
最悪社長の言う通り地方子会社、これも考慮に入れなければいけません」


「そこまでしなくても‥‥
偶然の確立が高いというだけで、本人は何をしている訳じゃ‥‥」


「ですが無類の詮索好き、これは社に取って邪魔な存在になりかねません‥
何事も手回しは重要、特に今の微妙な均衡の時にウッカリなんて事は致命的になります」


「それは‥‥分かるけど‥‥」


「こうして居ても埒があきませんし、追々黒崎達も駐車場から出で来ます、私達はさっさと行きましょう」


「あ‥‥うん!」


遠藤さんに話を切られ、横付けしていた社用車に乗り車は急発進!
多分に黒崎さん達と距離を開けたい、遠藤さんの行動の現れ。



「私の知る限りお披露目に、高橋との言い合い、そして暁の時に病院に居たとか‥」


「うーん‥‥それに会長室へ登る待機中に倉原主任との会話、秘書課の時も勿論居たでしょう、後細かいのは無数‥」


というかお披露目の時も何かやらかしていたんだ黒崎さんって、だから入社早々何処かで会った事はないか発言だったんだ。


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