この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第28章 終章ー何事も普通が一番
「・・また黒崎ですか・・」
「はぁまあ‥‥タイミング悪く‥‥
これで何度目だろう??」
案の定、隠れて聞いていた遠藤さんの深い溜め息、これは私も同感‥
なんであんなに嗅覚‥‥じゃない、遭遇率が高いんだろうね黒崎さんって??
「あの様子ですと、何処まで感付いているか探りを入れた方が良さそうな感じです‥
最悪社長の言う通り地方子会社、これも考慮に入れなければいけません」
「そこまでしなくても‥‥
偶然の確立が高いというだけで、本人は何をしている訳じゃ‥‥」
「ですが無類の詮索好き、これは社に取って邪魔な存在になりかねません‥
何事も手回しは重要、特に今の微妙な均衡の時にウッカリなんて事は致命的になります」
「それは‥‥分かるけど‥‥」
「こうして居ても埒があきませんし、追々黒崎達も駐車場から出で来ます、私達はさっさと行きましょう」
「あ‥‥うん!」
遠藤さんに話を切られ、横付けしていた社用車に乗り車は急発進!
多分に黒崎さん達と距離を開けたい、遠藤さんの行動の現れ。
「私の知る限りお披露目に、高橋との言い合い、そして暁の時に病院に居たとか‥」
「うーん‥‥それに会長室へ登る待機中に倉原主任との会話、秘書課の時も勿論居たでしょう、後細かいのは無数‥」
というかお披露目の時も何かやらかしていたんだ黒崎さんって、だから入社早々何処かで会った事はないか発言だったんだ。