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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第5章 秘書課の黒崎さん
「・・この間の高橋を考えたら、気持ちは分かるけどさ‥」
「やり過ぎた‥
こういうところは、どうして成長しないのかな私‥‥」
脱力感と共に、ついデスクにペタン‥
この言い方じゃLittle Witchのやり方だよ、それも蹴散らす方の‥‥
「だ‥大丈夫倉原さん!?」
「大丈夫‥結城さんも仕事に戻った方が良いよ?」
「あ‥ああ・・・」
流石に、会長が来ているというのにサボりは‥ね?
そういう私も、気を取り直して、新しい受注内容に目を通すしかなさそう。
(・・あれ?
どうして堀之内部長は、会長が男女平等派だって知っていたんだろ??)
基本的に‥会長の見た目性格主義趣向は、一切公開されていない筈‥
それなのに、堀之内部長はハッキリ言い切った・・・
『システム課にまだ数人居るよ、探してごらん?』
(・・・あっ!
入社前の紀永の言葉!)
まだ知っている人が居るって‥
1人は倉原父で間違いないと思う、でも数人って言ったんだから、まだ居る筈だよ。
堀之内部長は、プログラミング部在籍長いって‥
だったら20才前後の紀永と、一緒に居た可能性がある。
可能性だけで質問は出来ない‥
それをしてしまったら、私の方がヤバいから。
(でも、多分そうなんだろうな?
逆に紀永の方に聞いたら、教えてくれる??)
あの時ですら曖昧な感じだった‥
という事は、私が自ら探さないと、答えをくれない‥そうとも思う。
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