この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第5章 秘書課の黒崎さん
「くすっ‥
派手にやってるね」
「宜しいのですか?
社内であの暴言の数々‥少々適正が低いかと‥‥」
会長室で、たまたまシステム課の監視カメラを見ていたら、美紀と男性社員との言い合いを発見‥
それでつい音声まで拾ってしまった。
「好ましくないのは確かだが、全てに於いて手を出す事が、必ずしも良い事とは限らない‥
それに堀之内が止めたようだし、これ以上は発展しないと思うがね?」
私の判断に、遠藤の方は渋い顔‥
これもまた珍しい‥‥
「実は‥‥今回一度では無く、前に外でも‥
流石に私が介入してはと、影で見ていましたが、あの時も同じ感じでした」
「・・・
聞いていないね?」
「美紀様に口止めされていたもので‥
すみません‥‥」
なるほど、前がある訳か‥
それも、あの口調のままの言い合い、これはかなり根が深そうだ。
「なら‥堀之内を通しての厳重注意、これがギリギリの妥協点‥
あの手は縛り付ける程反発すると思うが、私が出来るのは此処までだ」
社内規約に違反した訳では無く、モラルの問題‥
だとしたら、注意程度が限界で、後は相手の出方次第、そしてどう取るかも相手次第。
「・・妥協な線だと思います・・」
「遠藤、社内監察に連絡を‥
私からより、そちらからの方が良いだろう」
「分かりました‥」
美紀の方は本当にたまたまで、今日本社に来た理由は、美紀が組んだキラープログラムの入れ替え作業の為。
・