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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第5章 秘書課の黒崎さん
普段こんな時間には鳴らない、携帯端末の着信音‥
誰だろうと開いて見たら‥‥
(うわっ‥
噂をすればなんとやら‥‥)
メールの送信相手は紀永‥
昼休み、会長室に上がって来れないかというメール‥‥
(今日は絶対、重役フロアーは不味そう‥)
一般のシステム課ですら、この緊張感‥
だとしたら、重役フロアーはもっと‥これくらいは想像出来る。
(問題は‥‥)
ちょっとトイレとシステム課を出て、覗いて見るのは奥の階段。
「・・・
流石に‥‥居ないかな?」
うん大丈夫、階段に張り付いている人は居ない、これなら会長フロアーに行けるよ。
しっかり確認してから、紀永に返信‥"階段"この一文だけで十分、後は向こうが悟ってくれるから。
一応の為に、メールは履歴から消去‥
これが毎日の日課だけど‥‥
普通にシステム課に戻ろうと歩いていたら、向こうから見た事のある2人組が歩いている・・
(確か‥
結城さんと高橋さんと一緒に居た‥‥)
本社前で高橋さんと言い合いになった時、後ろに居た2人‥だったかな?
向こうもシステム課に用があるらしく、私と同じ入り口でかち合う‥
「あっ、この間の‥
倉原さん‥だったよね?」
「はい、この間は余計なところを、お見せしてしまいました」
黒髪眼鏡の人と、茶系ショートの2人‥
雰囲気から考えて‥秘書課?
「俺、秘書課の櫻井匠、でこっちが同じく秘書課の黒崎竜也‥
あの高橋に、あれまで言う女性って、俺初めて見た‥‥」
売られたから、買っただけなんだけど‥
先ほども‥‥
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