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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第5章 秘書課の黒崎さん
「・・それで俺達が此処に来た訳だが?」
「???」
なんで秘書課の人が?
「あーえっと‥
倉原さんというより、高橋さんの方なんだけど‥
また言い合いしなかった?
監察課から秘書課にお達し書類を、堀之内部長に渡しに来たんだ」
「・・・・・えっ!?」
それって‥少し前の話‥‥
「クラスター社は、何処に目や耳があるか分からない‥
高橋の事も、何処かで見るか聞くかされて、上に報告された‥とは思う」
「えっと‥
黒崎さん‥でしたよね?
目や耳って、そんなに対応が早いんですか?」
「何時もは此処まで早くないと思う‥が、今日は会長が来ていらっしゃる」
(・・・
という事は、会長室の監視カメラ‥
全部見られていたんだ、うっかり忘れてた私の馬鹿・・)
普段はカメラだけだけど、リアルタイムだったら音声も拾う事が出来る‥
それは、私が一番分かっていた筈なのに、失念するなんて‥‥
「だから倉原さんじゃ無く、高橋さんで注意ってだけの事だから‥‥」
「でもそれじゃ角が立ちませんか?
どんな理由であれ、返したのは私ですし‥」
「問題は言い方‥
少し監察課から耳にして来たが、高橋の言動に問題があり、本社適正という観念から見れば相応しく無い言動‥
俺達も目の前で一度見ているから、言い分には同意する」
「・・・・・・・」
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