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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第5章 秘書課の黒崎さん
「ですが、二度共にあまりにもの暴言‥
本社内としては、注意勧告くらいで当たり前だと思います」
「問題はそこじゃないよ‥私でもない‥
高橋さんが、堀之内部長に言われて大人しくなると思う?
私は逆に反発する‥そう予測するよ」
「・・反発して何かをすると??」
「反発が私相手に爆発するなら良いよ、それくらいで折れる私じゃないから‥
だけど、もし違う方に目が向いたら?
そうなると、私でも予測が付かなくなるの」
矛先が私の内は良い‥
言い負かす自信があるから、幾らでも対応してあげる。
もし、それが違う方向性に向いてしまったら?
高橋さんのあの口調、普通の女性じゃ耐えられないし、最悪システムに介入という可能性も‥‥
本社前で高橋さんが言った事‥
自分が思っていなかったら、あんな言葉は出て来ない、だから予測が付かなくなる。
「・・・
美紀の言い分も一理ある‥
ああいうタイプの反発は、一番危ない方向に行く可能性が高い」
「・・・
紀‥‥会長‥‥‥」
遠藤さんとの会話が大きかったのか、紀永が気が付いて、会長室の扉に寄り掛かって、私と遠藤さんの会話に入って来た。
「名前で良いよ美紀‥
今日は社長は居ないから、此処に上がって来るのは誰も居ない‥
ともかく、昼食を食べながら、試験的に入れたプログラム状況を確認して欲しいね」
「あっ、やっぱりそれで来てたんだ」
めったに本社に来ない紀永が何故って思っていたけど、やっぱりこの間の話の続き。
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