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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第6章 遠藤との噂と心配の夜
事の始まりは、夏の一時帰国の時の、船上御披露目パーティー
その時に、私のガードと周囲の目を誤魔化す為に、遠藤さんは早乙女外戚‥それも私のエスコート役として、一緒に御披露目に出た。
一般的に言って、ああいう御披露目のエスコート役の依頼を受けるという事は、そのまま婚約者最有力候補と、見られるのが多い。
勿論、遠藤さんも例に漏れず、早乙女外戚筆頭の遠藤家の事が明るみに出て、今や時期会長候補とまで言われている始末。
と、此処までは外の話。
本当のところは、私と紀永の関係のカモフラージュ‥
御披露目が終わったのだから、はっきりと婚約者の話は無いと言えば良いのに‥
紀永も遠藤さんもそのままを選び、こういう憶測だけが飛び交っている。
目を私ではなく遠藤さんに向けさせる‥これが目的‥
お人形のようなお嬢様のイメージはそのままに、遠藤さんだけ矢面に立たせるやり方‥はっきり言って私は嫌。
でも、紀永と遠藤さんは、此処だけは引いてくれなくて‥
特に遠藤さん、前に此処で少しだけ話したように、"私の意志"と言って一切曲げてくれない。
こんな経緯で、早乙女外戚で会長の第1秘書‥
そして会長のお嬢様の婚約者候補という話だけが、内外を飛び交ってしまって、もう収集が付かなくなってしまっているのが、今の現状。
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