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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第6章 遠藤との噂と心配の夜
「でも、会長のお嬢様って、人形のような美人で、遠藤主任に凄くお似合いって話もあるの‥
美男美女‥絵になるわぁ‥‥」
(・・・
目の前に、件のお嬢様が居るんだけど‥)
なんて、口が避けても言えないし‥
この話だけは、別世界の話と言いたいように、何時もさり気なくかわしている。
じゃないと、かなり私の方もいたたまれない‥
人形のようなお嬢様ってところで、無理があるもん、1日だけの我慢って、どれだけ私自身に言い聞かせて、あの笑顔を作った事か‥‥
もう一度やれと言われたら、絶対に出来ない‥
それだけは、はっきり言えそう。
「私達とは全然別だよね‥」
毎回言えるのはこれくらい‥
余計な事を言わない為にも、この話に積極的に関わる気が無いのは、仕方無いでしょう?
「倉原さんって、本当に現実主義だよね‥
じゃ、休日前にバーに現れるイケメンの話知ってる?」
「バーに現れるイケメン??」
「そう、私は見た事無いけど、凄く背が高くて、インテリ系の眼鏡を掛け、黒髪の男性‥
そんなイケメン男性が、何故か休日前の夜だけ現れて、女性を誘うって話、本当かなぁ見てみたいかも‥」
「本当に居るのかな?」
早乙女のお嬢様よりは現実的だけど、そんな毎回女性を誘うような男に、私は興味が無いし‥
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