この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あの口づけは嘘じゃない。
第1章 序章


あの人との出会いは、偶然だった。


「いやっ!離して!いやぁっ!!」

「うるせぇ!こんな真夜中に出歩いてるってことは襲われるの待ってたんだろ?気持ちよくしてやるよ!ほら付いて来いよ!…って、うわ、なんだてめぇ?!」

「この子の彼氏だよ。その汚い手、早く離せ。人のもん勝手に触るな!」

「…ちっ。」

私を掴んでいた忌まわしい手に変わって、あの人の長くて綺麗な手が私を包み込む。

「…はぁ、怖かったよね。もう大丈夫だよ。」

「…あ、ありがとうございます。」

知らない人なのになんでこんなに安心するんだろう。この声をずっと待ち焦がれていた気がするのはなんでなんだろう。

今でも…今でもその理由はわからない。荒んだ心が、誰かの優しさを欲していただけなのかもしれない。


ただ、これだけは言える。

あの日、黒のスーツに身を包んで、月の光のような繊細で美しい声で私を助けたあの人は、本当に、本当に…素敵だった。


/18ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ