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夜は短し輝け乙女
第4章 危ない関係
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「俺らカレカノなんだから、、ねぇ?」
男ってこんなに豹変するのか。さっきまで優しく数学を教えていた海音の姿はそこにはない。今目の前にいるのは獣となった海音だ。男と女。性の違いを胸に突きつけられた気分だ。
こんな事初めてで抵抗もできず、ただ叫びたいのを抑えることしか出来ない自分。
「驚いた?これが男だよ」
「……っっ」
サラサラであろう黒髪。キリッとした目。長いまつ毛。どこかのアイドルにいそうな整った顔立ち。そんな彼に見つめられている。その表情は黒い笑み、とでも言うべきだろうか。何か悪い予感がしてならない。
「続きしよっか」
「え……だめ……」
「へぇ。怖いんだ?」
「ち、違う!」
「なら続けるよ」
怖い。すごく怖い。私の知っている海音じゃない。怖いのに、心のどこかで続きを待っている。そんな自分がもっと怖くて。どうしていいかもわからず、ただ海音に身を委ねるしかなかった。
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