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夜は短し輝け乙女
第1章 突然の来訪者
人は皆、幸福と不幸をジェットコースターのように繰り返している。私もその一人だ。

遠い昔、いや、10年も前のことではないが、私は何かに取り憑かれていたかのように、不幸の連続を味わっていた。そして高校2年生になった私はさらなる不幸の連続を経験することになる。




__ピピッピピッピピッ__



目覚ましが鳴る。午前7時を告げる目覚ましを勢いよく叩き、重い体を起こす。今日も私の一日が始まる。アンハッピーとでも言うべきか。憂鬱な毎日をなんとか変えたいと願う日々。いつからこうなってしまったのだろう。いや、随分昔からだ。私は訳あって一人暮らししている。バイトで貯めたお金で家賃を払っている。親には頼りたくない。私に頼れるような人はいない。




……が、そう思っていた日々が今日で終わるなんて、その時の私は思ってもいなかった。
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