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夜は短し輝け乙女
第1章 突然の来訪者
「おーい!野崎いるかー?」

このうるさい先生は私たちのクラスの担任。みんなからはタムティーと呼ばれている。苗字の田村とティーチャーをミックスしたというか、なんというか。まあ私はそんな変なあだ名で呼びやしない。まず先生と話す機会などない。話したくないのだ。面倒くさい。

「おいっ!!野崎!!」

うるさい。うるさい。本当にうるさい。ただえさえ憂鬱な日々がこの担任によって、さらに憂鬱になる。もう懲り懲りだ。

「はあ、いないのか。ならいい」

いや、いますけど。ま、気づいてないのならありがたい。私は空気扱いされることに慣れている。というか、存在が空気だ。このクラスになってから。

休み時間に私のクラスを通りかかった担任が、私に用があって呼んだらしいが、、別にいいか。あっちが気づいていないのだから。

そんな一日が終わり、お気に入りの小説を読みながら歩いて帰る。何を読んでいるかって?ふふふ、恋愛小説という私には似合わぬものを読んでいるよ。恋をしたことがないが、憧れはあってな。…おっと、いけない。語るのはここまでだ。

ドンッ

「いったぁっっ!!!?」

誰かにぶつかったようだ。ん?誰だ。

「大丈夫ですか?」

声をかけられる。

…ほう、声からして男だな。ああ、痛い。

「あの……大丈夫ですか?」

…あ、そうか。私喋っていなかった。大丈夫だと言わなければ。全然大丈夫じゃないけどな。

「大丈夫です。お心遣いありがとうございます。では」

「ちょっと待ってください!」

なんなんだ、この男は。前々から変な男ばかりに目をつけられていたが、今回もそれなのか。

「あの!お名前を教えてください!」

「はい?」

…しまった……。思わず聞き返してしまった。初対面の相手に名前を聞くなんて、どこぞの出会い厨だよ。適当に偽名を…ああ思いつかない…

「野崎千裕さんですよね?」

「え?」

…今何が起きた!?私何も言ってないぞ!?なんでバレたんだ!?

「その顔は図星ですね。ありがとうございます。ではまた近いうちに」

「は、はあ。。」

…いやいやいやいや、ちょっと待て!?急展開すぎる。てか、なんで名前知ってんだ!?こんな人見覚えないぞ!?あ、あんま顔見てなかった……
近いうちに、って何!?もうやだ、考えることをやめよう。これは夢だ…これは夢…



これは、夢???
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